今年、とうとう卒園を迎える娘。

大好きだった幼稚園での最後のビックイベントは、3月に開かれる「おひな祭り会」です。

年中行事の最後を飾る会として、年長組の子供達は、
着物での舞いや英語の歌、器楽合奏にオペレッタと、
趣向を凝らした出し物を披露することになります。

娘のクラスのオペレッタの出し物に決まったのは、「白雪姫」
配役は子どもたちが自分達でやりたいものを選び、
話し合って決めるのだとか。

「白雪姫」といえば、主役は当然お姫様である白雪姫で、
綺麗なドレスが着られるその役を、娘もやりたがるものと思っていました。

ところが、娘が選んだ役は森の「リス」。

7人の小人達と一緒に出てくるらしいその役は、
はっきりいって、そんなの白雪姫に出てきたかしら?
というくらいの脇役です。(笑)

それでも、その役になることが出来て大満足の娘に、
パパがお風呂で質問しました。

「あやちゃんはどうしてお姫様の役をしたいと思わなかったの?」

すると、娘は答えました。
「だって、お姫様はりんごを食べて寝ているだけでつまんないんだもの」

なるほど、舞台でただ横になっているだけなんて、
つまらないことこの上ないかもしれません。

主人の話にすっかり納得していた私に、
あとから娘がこっそり教えてくれました。

「ママ、ホントはね…… あやちゃん、王子様役がこうきじゃないからキスされるのが嫌だったの」
(こうきくんは、あやのが大好きな男の子です)

なーるほど!^^
そっか、好きでもない子にキスされるくらいなら、森のリスのがずっといいわね。

本当の理由に大きく頷いた私には、
「こうきくん」をライバル視するパパに別の理由を告げた娘が、
「子供」ではなく「女性」に見えていました。(笑)