主人から携帯に電話が入りました。
「あれ、ないんだけど…困ったな、もう一軒行ってみるよ」

カンの良い方ならば、もうお分かりでしょう、
主人が必死になって探しているのは、娘がサンタさんにリクエストしたプレゼント。
大きなおもちゃ屋さんならば簡単に手に入ると思っていたのが間違いでした。
どうやら人気商品のようで、3軒目のそのお店でも、すでに売り切れていたそうです。

娘は毎年、クリスマスには3つのプレゼントをもらえることになっています。
一つは主人の両親から、2つ目は私の両親から、そして3つ目はサンタさん。
毎年、クリスマスぎりぎりまで、誰に何をもらうか迷っているため、
早めにプレゼントを用意することができません。

暮れかかったイブの街を、パパサンタは「リボンちゃんのドレッサー」を求めて走りまわります。
24日のおもちゃ屋さんには、同じようなサンタさんが、いっぱいいるかもしれませんね。

結局それは見つからず、サンタさんは第二希望(だったような気のする)
「ハム太郎のタルトケーキメーカー」を手に、帰路につくことになります。

そして、クリスマスの朝、
枕もとのプレゼントを嬉しそうに持って起きてきた娘は、
包みを開けると、ちょっと怪訝な顔をして、

「ママ、サンタさん間違えてプレゼント持ってきちゃったよ!」

(^.^; う…
「あら、そう?きっと、あやちゃんがずっと迷ってたから、
サンタさんもどれが欲しかったんだかわからなくなっちゃったのよ」
と、かなり苦しい言い訳をしつつ、
「でも、よかったね、ちゃんと来てくれて!わー、いいのもらったね~!」
と、話をそらしてみたりします。^-^; アハハ…

お昼ご飯を食べていると、娘の反応が心配で仕方ないサンタさんから、
様子伺いの電話が入りました。
「あやちゃん、サンタさんちゃんとプレゼント持って来てくれたか?」
「うん、パパ!でもね、間違えて持って来ちゃったの…」

もう少し大きくなって、娘がサンタさんの正体を知ったときには、
こんなエピソードのあれこれを、みんな教えてあげようと思います。
娘はちょっと笑いながらも、パパの大きな愛情を感じてくれるに違いありません。

それまでの、あと何年か、
サンタさんの憂鬱は続きそうです。

世界中のパパサンタさん、子どもたちの夢のために、
来年も頑張ってね!