haruka

最後のプレゼント

「あなた、それで……あの子たちは助かった……の？」 玲子は、薄れていく意識の中で...

心配

「おい、アイツは今夜も起きてるのか？」 「ええ、志望校をワンランク上げたから、寝...

第二幕

立つ鳥跡を濁さず、よね……。 由佳里は乱雑に積み上げられた本を棚に納めながら、三...

春の雨

「雨、ふってきちゃったね」 「ふってきちゃったね」 スーパーの出口に立ったまま、...

ズレる

春色の口紅を塗り終えて鏡に向かってニッコリと微笑む。 うん、OK。 綺麗にカール...

神様

私は全知全能の神。 時間と空間を思いのままにあやつり、そこで暮らす人間たちの運命...

声

殺しても死なないくらいタフ。 誰もがそう思っていた部長が、あっさりと逝ってしまっ...

春の宝石

私は最近、インターネットオークションにハマっていた。 まだ汗ばむ陽気だった１０月...

雨

天気予報なんて当てにならないと思った。 あんなによく晴れていたし、降り出すのは夜...

奇跡

「お前そんな時計使ってんのかよ、だっせーなあ」 「うっせーな、ほっとけ！」 この...