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日々の生活を楽しむための子育て&ライフエッセイ。

エッセイ, クリスマス, 子育てエッセイ20000回のキス

私の腕の中にすっぽり入る小さな赤ちゃんだった娘も、はや11歳。
あともう少しで私の背丈に追いつきそうだし、靴のサイズはすでに同じ。
目を見張るような成長ぶりです。

でも……。
実は、まだ、娘のところには、毎年サンタさんがやってきます。

ところが……
先日、娘がお友達とやっている作詞交換日記を見せてくれました。
(娘は複数のお友達とマンガ交換日記やなかよし交換日記など書いてるようです)

そこには、思わず噴出してしまうような、娘たちの作った歌が……。

【サンタのひみつ】 作詞作曲 あやの&まい
サンタのひみつは、みんなのひみつ。
みんなのひみつは、サンタのひみつ。

「ねーねーママァ~おれDSほしい!」
「ダメ!そんな高いもの!サンタが困っちゃうでしょ!おかしにしなさい!おかしに!」
「え!そんな~ママ、本当はサンタなんていなくてママなんでしょ?」

図星!!DSはむりだから~おかしに~してくれ~!

サンタのひみつは、みんなのひみつ。
みんなのひみつは、サンタのひみつ。

「サンタさんにお手紙書こ~♪」
「どれどれ、パパが見てあげよう」
「いやー!サンタさんに出すの~!」
「えっ……でも……」

パパが見ないとプレゼントがあげられないよ~!

サンタのひみつは、みんなのひみつ。
みんなのひみつは、サンタのひみつ。

「う~んよく眠ってる!今のうちに……」
「ガタン!」
「う~ん……あっ!パパ!プレゼント……サンタはパパだったの?だましてたんだ~ウエ~ン!」
「そ、そんな~」

ばれた~!音たてちゃった~

サンタのひみつは、みんなのひみつ。
みんなのひみつは、サンタのひみつ。

子供は、み~んな知ってます。
それでも、なお、我が家には、今年もサンタさんが来るはずです。(笑)

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

娘の大事なゲーム機を没収しました。
もちろん、ソフトもろともです。

我が家には、「ゲームはいつでも好きな時に好きなだけやって良い」
というルールがありました。

ただし、「その日しなくてはならないこと(宿題や自分でやると決めたお稽古の練習など)を全て終えてしまってから」という条件つきです。

さらに、「もしもルールを破った時は、ゲームは即廃棄処分」と約束しました。

当然、学校のある日は、ゲームできる時間などわずかです。

娘はまとめてゲームができる春休みをとても喜んで、
時には半日ゲームに没頭したりもしました。

私も、もちろん、咎めたりしません。

でも、先日はルールを破っちゃったんです。

しかも、実は、3度目。

1度目と2度目は、ルール破り発覚後の対応の素早さと、
娘の天性の甘え上手についほだされて、許してしまった甘い私……。

3度目は、もう許すわけにいきません。

「このゲーム機はもう廃棄処分!」

「お約束だから、すぐ捨てます!」

と、娘に宣言して没収しました。

けれど、ゲームに熱中する真剣な横顔や
友達と嬉しそうに通信しあう笑顔を思い出すとやっぱり捨てきれなくて、
未だ私の手元に保管したまま。

宿題をしなかったことや、お稽古の練習をサボったこと、
自分で決めた勉強のノルマをちょっぴりズルしてしまったことなんて、
本当は許しても構わないんです。

でも、娘には、“約束”を軽く見て、ないがしろにするような人に
なって欲しくないんです。

例え、それが、どんな小さな約束であったとしても。

この大切なことを解って欲しいから、3度目のルール違反を
許すわけにはいきません。

それでも、本当は、このゲーム機を返してあげたいと思っています。

娘に、“約束”の大切さをよく解らせながらも、ゲーム機を返してあげる、
何か上手い方法はないものでしょうか?

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

子供は誉めて育てましょう。
とよく言いますが、どうしてだかわかりますか?

ズバリ、それは、誉められると嬉しいから。
そして、もっと嬉しくなれるように一生懸命頑張れるから。

娘の担任の先生を見て、このことを実感しました。

私も、子育てにおいては、誉め上手な方だと思っていましたが、
世の中上には上がいるものです。

娘の担任の先生はまさに、誉めて育てるエキスパートで、
授業参観でも、懇談会でも、とにかく子供を誉める誉める!

例えば、算数の授業中。
ある生徒が手をあげて答えた答えが間違っていると、
先生はこれを誉めました。

「こう間違えたのは、○○くんが問題を一生懸命考えてくれた証拠です。
○○くん、ありがとう!
○○くんが間違えてくれておかげで、この間違いについて説明できます。
少し自信がなくても、○○くんが勇気を持って手をあげてくれたことは、
本当に素晴しいです!
皆さんも○○くんを見習いましょう!」

○○くんがその後も積極的に手を挙げたことは言うまでもありませんが、
その後は他の子供たちも競うように手を挙げていたことも付け加えておかなくては。

娘の話では、この先生、クラスの誰かが何か良い事をすると、
皆の前でその子を立たせて、どこがどんなふうに良かったのかを話し、
皆で拍手して称えたりもするのだそう。

運動があまり得意でない娘も、練習して昇り棒に昇れるようになったことを
皆の前で称えられて、体育が好きになりました。

実は、私も個人懇談会で、一通りお話を済ませた後、
娘との関わり方を先生に誉めていただきました。

なんだかもう、誉め殺しです。(笑)

でも、先生に誉められたことは、ものすごく嬉しかったんですよね。
帰り道では鼻うた歌いながら、もっと頑張ろうと思っちゃいました。
(単純ですね、笑)

そして、娘のことも、もっともっと誉めてあげたいと思いました。

例えば早起きできた時、元気な声で挨拶した時、ごはんを残さず食べた時、
すすんで宿題を始めた時、お友達にゲームを貸してあげた時、
ママのお手伝いをしてくれた時……。

さあ、まずは何から誉めましょう?

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

まだ幼稚園に行っている頃から、ママよりもずっと記憶力が良く、
口ベタなパパよりもずっと上手にお喋りが出来る娘に、
いつしか過度の期待をかけるようになってしまったのかもしれません。

現在小学3年生、まだわずか9歳の娘は、ふと気がつくと、
とても多忙な一週間を送るようになっていました。

水曜は学研教室(学習塾)と造形教室。
木曜はピアノ。
金曜は新体操。
土曜は隔週でトールペイントに行った後、学研教室に行きます。

学研教室からは毎日しなくちゃいけない宿題が出ていて、
もちろん、学校からも毎日宿題が出ます。

レベルの上がってきたピアノは、家でも練習しないとお話にならず、
お風呂上りの柔軟体操をやめたら、新体操の演技なんてできません

おまけに赤ちゃんの頃から親しんできた、キャラクターが可愛い通信教育教材も
絶対やめないと言い張るので、毎日ドリルをこなしています。

決して動作の早くない娘なのに、毎日しなくてはいけない事がたくさんあるので、
私は、つい、「早く!早く!」と急き立ててしまいます。

娘にはよく、「無理な事、したくない事は、キリの良いところまで頑張ってやめてもいいのよ」
と言うのですが、どれもそれぞれ遣り甲斐があるらしく、やめたくない様子。

娘の得て不得手、向き不向きを判断し、お稽古の的を絞って、負担を軽くしてやることが、
親の役目かもしれないと思うこともあります。

それでも、毎日頑張って、競技大会や発表会、検定テストなどで、思った以上の成果を出し、
嬉しそうにまた頑張る娘を見ていると、もっと続けさせてやりたいとも思うのです。

30分も歩いて(学校が遠い!)学校から戻った娘に、おやつを頬張らせながら宿題をさせ、
「早く!早く!」とお稽古にせきたてる私は、もしかして教育ママでしょうか?

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

娘が大好きないとこのゆうとくんは、5月に2歳のお誕生日を迎えました。
娘はまだ寒い頃から、お誕生日のプレゼントをあれこれ考え、
ゆうとくんが喜びそうなものを、手作りすると言い出しました。

娘がプレゼントに選んだのは、【きょうりゅうのたまご】のサイトマスター
やまだゆきこさんが出版している『ママの手作り布絵本』の中にある、
『サンタさんがやってきたよ』という布絵本の作品です。

まだ小学校3年生の娘に、布絵本は荷が重いとは思いましたが、
私が少し手を貸してやれば、何とかなるかもしれません。

どうしても作ってみたいと言い張る娘に、難しそうな何箇所かを除いて、
あとは全て娘の手でやり遂げることを約束させました。

やまだゆきこさんに事情をメールし、お友達のよしみで無理をお願いをして、
子供でも扱い易いフエルトを中心に、作成キットを揃えてもらいました。

娘は、作品をオリジナルアレンジして、『ゆうとくんのおたんじょうび』というタイトルにし、
3ヵ月後のバースデイを目指して、意気揚々と絵本作りに取り掛かりました。

ところが……

世の中そんなに甘くはありません。(笑)

ミシンでただ直線を縫うにも、アップリケの端をかがるのも、
時間のかかることといったりありません。

季節はすぐに春になり、あっというまにお誕生月が来てしまいました。

お誕生日前日にも、絵本はまだ半分ほどしか出来ていませんでした。

ここで私が手を貸して、寝ないで仕上げでもすれば、間に合ったかもしれませんが、
それでは娘とした約束を破ってしまうことになります。

私はぐっと我慢して、例えお誕生日に間に合わなくても、
最後まで自分で頑張るように言い聞かせました。

そして月日はさらに流れ、梅雨が過ぎ夏が来て、セミも煩く鳴き始めた7月、
ようやく布絵本が完成しました。

ばらばらのページを紐で綴じて、布絵本が出来上がった時、
私と娘は手を取り合って、小躍りして喜びました。

私は記念写真を撮りながら、プレゼントしてしまうのがちょっぴり惜しいとさえ思いましたが、
娘は1秒でも早くゆうとくんに渡したい様子で、ラッピングを始めました。

無謀とも思えた布絵本への挑戦でしたが、手作りする喜びと、最後までやり遂げた感動を、
娘と一緒に味わえた、とても素敵な経験でした!!

後日、布絵本を贈ったゆうとくんのママから写真つきのメールが届きました。

ゆうとは、あやのちゃんのプレゼント
すっごく楽しんでいます。
「ゆうとのたんじょうびどこ?」
と、探してはあそんでいます。
手紙は、「ゆうとの大事」言って
開けてはしまってます。

娘はこの文面をまるっと覚えて、何度も繰り返して口にしながら、嬉しそうにしていました。

頑張ってよかったね!あやちゃん。^^

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

ひょんなことから、娘と一緒にラジオ番組を持つことになりました。

ラジオと言っても普段聞いているFMやAMといった地上波のものではなく、
インターネットで配信するインターネットラジオですから、番組を持つというのは、
新しいホームページを立ち上げるのに近い感じかもしれません。

それでも、これまでは文字や画像でしか伝えられなかったあれこれを、
声で伝えてしまうのですから画期的です。

もちろん、番組を作って配信するまでにはたくさんの知識と準備と手間が必要ですが、
それらは全て、経験豊かな番組責任者の方がしっかりやってくださるということで、
私と娘は、自宅のパソコンで番組のトーク部分だけを収録することになりました。

録音に必要なソフトをインストールして、早速お喋り開始です。

ところが、実際にやってみると、これが思っていたよりずっと難しい!
私は、普段自分で聞いているのとは違う自分の声に戸惑い、
つい、実際より良い声で話そうと気取ってみたりするので、
途中で言葉に詰まったりとちったりします。

けれど、娘は余計な力が入ってないので、
何度でも同じように安定してお喋りできるし、
その声も可愛らしくて、はっきりと聞きやすいのです。

私が失敗する度に、一緒になって笑い転げながら、何度か録音し直して、
ようやく音声ファイルを完成することができました。

出来上がった音を再生してみると、不安定で恥ずかしい自分の声に続いて、
可愛らしく明瞭な娘の声が流れました。

私は自分の娘を相手に、微かな嫉妬と羨望を感じ、
同時に、「見て見てうちの子すごいでしょ!」という、
親ばか丸出しな誇らしさが沸き上がってくるのを感じました。(笑)

お喋りを褒められてすっかり気を良くした娘が、
翌日から、誰彼かまわず、「ママとあやちゃん、今度ラジオするよ!」
と言いふらしていたのは言うまでもありません。^-^;

娘と一緒にできる楽しいこと、また一つ増えました。^^

【CM】
2月からインターネットラジオのパーソナリティ始めます。
インターネットラジオステーション EMDLESS DREAM
『ティータイムをご一緒に』
ラジオ版では、20000回のキスに替わって
“笑う子育て”というコーナーを設けています。
娘の出題するなぞなぞも一緒に考えてみてくださいね!

第1回出題のなぞなぞはコレ!

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

最近、なぜだか“パンダ”がお気に入りの娘、

大好きなお絵かきに、パンダの落書きが登場する回数も増えました。

今日も笑えるパンダを描きながら、ふと思いついたように私を振り返り、こんなことを聞きました。

「ねえママ、パンダって何て鳴くの?」

きたっ!
そのうち聞いてくると思っていたので、私はちっとも慌てることなく、
余裕の笑みを浮かべながら、インターネットを検索しました。

鳴き声が聞けるサイトのひとつやふたつ、きっとどこかにあるはずです。

手始めに、「パンダの鳴き声」で検索してみると、早速、鳴き声が聞ける電話番号
というのを見つけました。

すぐに娘と電話のボタンを押し、息を詰めて聞いてみると…

「フォフォ、オゥオゥ…」

ん?これがホントにパンダの鳴き声?
少し不審に思いながらも、そのままずっと聞いていると、
解説の声が流れてきました。

「今鳴き声をお聴きいただいたこのテナガザルは…」

ガクッ。
どうやらそのダイヤルで聞ける声は、パンダからテナガザルに変わっていたよう。

気を取り直してさらに検索するうちに、パンダの鳴き声に関する、
ちょっと驚く記述をいくつも見つけました。

その内容、もしもあの人気番組、「トリビアの泉」ならば、

パンダは…
えーーーっ!?
といった感じで、次週予告編に採用されるに違いありません。(笑)

もったいぶってしまいましたが、最後まで続けると、

パンダは、メエ~と、鳴く。

のだというのです。
これって、ホントに本当でしょうか?

娘の知的好奇心を満たすためにサイト検索していたはずの私でしたが、
いつしか、自分のトリビアな好奇心を満たすために血眼になっていました。

結局、いまだメエ~と鳴くパンダの声は聞けていません。
どなたか、パンダの本当の鳴き声を教えてください!

エッセイ, 子育てエッセイ20000回のキス

「行ってきまーす!」
今日も元気に歩き出した娘の後ろ姿を見送りながら、
ふと、去年の春を思い出しました。

「行ってきまーす!」と玄関を出て行く娘は、一年生になったばかり。
体がみんな隠れてしまうくらい大きなランドセルを背負って、
ひょこひょこと何歩か歩くと、くるりとこちらを振り返り、
「ママ~行ってきまーす!」ともう一度叫びます。

さらに、ひょこひょこと5、6歩行くと、また立ち止まって振り返り、
「ママ~!」と大声で叫びながら、投げキッスを飛ばすので、
私は、なかなか部屋に引っ込むことができません。

娘は振り返っても玄関が見えなくなる曲がり角まで、
何度も「行ってきます」と「投げキッス」を繰り返すと、
にっこり笑って手を振って、ようやく前だけを見て歩きだします。

夕方にはまた会えるというのに、なんとも大げさな別れの挨拶です。(笑)
新婚夫婦でも、これほど熱烈な見送りはしないでしょう。
相手をする私も私で、まったく、親バカ全開です。^-^;
けれど、この儀式のような見送りは、いつしか毎朝の習慣になりました。

前日に夜更かしをしてなかなか起きられなくて、
まだ半分目をつぶっているような日も、
朝からパパやママに叱られて、べそをかいているような日も、
この見送りの儀式の後には、ちゃんとにっこりして、顔を上げて歩きだしました。

レインコートを着込んだ雨の日も、強い日差しが照りつける夏の日も、
手袋とマフラーを着けた冬の日も、赤い大きなランドセルを背負って、
「行ってきまーす!」ひょこひょこ、チュ!

この春からは二年生になる娘。
背負い慣れてきたランドセルが、少し小さく感じます。

それでも、やっぱり、ひょこひょこと歩いて行った曲がり角で立ち止まると、
私の方を振り返り、「ママ~行ってきまーす!チュッ」と、熱烈投げキッス。

そして私は玄関のドアを閉めながら、やっぱり娘は可愛いなー、と
思わず微笑んでしまうのです。
親バカぶりは、一年たっても、いっこうに衰えません。(笑)

この楽しい朝の習慣を、娘はいつまで続けてくれるでしょう?
いつのまにか、「朝の儀式」を楽しみにしているのは、
私の方になってしまったようです。

子育てエッセイ20000回のキス

幼稚園を卒園してはや1年。
この春には2年生になろうとしている娘には、新しい出会いもたくさんあり、
素敵なボーイフレンドもできました。

それでも、相変わらず、娘の心を鷲掴みにしているのは、
幼稚園時代からずっと好きだった“こうきくん” 。
卒園して以来、ただの一度も会っていないのに、変わらぬ思いを持ち続けています。

今日は、娘の習っている新体操の発表会がありました。
郊外の大きな体育館に、複数の教室から大勢のちびっ子たちが集まります。
その中の一人に、なんと、こうきくんの妹もいたのです。

彼女に気付いたのは、大勢の保護者と子供たちでごった返す帰りがけの出入り口。
妹がいるということは、ママとこうきくんも来ているはずと、
私は必死であたりを見回し、とうとう、彼を見つけました。

娘がどんなに喜ぶだろうと、そこに居るはずの娘を振り返りました。
ところが、娘の姿が見えません。

近くに居た娘と仲良しのお友達に訪ねたり、辺りのママたちに訪ねたりして、
夢中で娘を探しました。
ようやく娘を見つけ、こうきくんが居ることを告げると、荷物をパパに押し付けて、
二人でこうきくんを探しました。

けれど、こうきくんの姿はもう、どこにも見つかりません。

「あーあ、いなくなっちゃったね」
と娘を見ると、今にも泣き出しそうな顔で、いつまでも周りを見回しています。
仲良しのお友達も、大きな声で呼びながら、こうきくんを探してくれました。

人並みは、途切れることなく出口から駐車場へ流れていますが、
どんなに探してもこうきくんは居ませんでした。
人並みに逆らって歩く娘に、強い風が吹きつけて、大きなリボンをなびかせています。

娘はとうとう泣き出してしまいました。

そんな娘の肩を抱いたとき、向こうからこうきくんのママと妹が来るのが見えました。
駆け寄って、こうきくんのことを聞くと、先に車に戻っているといいます。
涙を止めた娘と一緒に、彼の居る車へと向いました。

一年ぶりのこうきくんは、娘の顔を見るやいなや、照れくさそうな笑みを浮かべ、
シートに隠れてしまいました。
娘の恋心をよく知っている彼のママは、半ば怒り気味になって、
彼に顔を出すように言ってくれますが、こうきくんはクスクス笑いをしたまま、
顔を見せることはありませんでした。

それでも、娘と彼の間では、ちゃんと目が合っていたのでしょうか、
突然パッと顔を輝かせた娘が、声を立てて笑い出しました。

車のドアを閉じてしまうと、スモークを張った窓ごしに、
彼がこちらを見て笑っていました。
娘と彼は、身振り手振りで何か会話していたようです。
娘は大きく手を振って、「こうきー」と叫びながらバイバイしました。

この上なく幸福そうで、満足げな娘の笑顔を見て、私も心からホッとして、
とても嬉しくなりました。

なりふり構わずこうきくんを探しまわった私の態度は、
ママとしてあまり格好の良いものではありませんでしたが、
あの時の私は、ママというよりも、真剣な恋を応援する親友の気持ちでした。

もちろん、大勢のママたちが居る中で、思わず取り乱してしまったことを、
後から少し恥ずかしく思ったのは言うまでもありません。

けれど、これからもたくさんの恋を経験するであろう娘を、
私はずっと、こんなふうに応援してしまうことでしょう。

大好きな人に会いたいという真剣な思いは、子供であれ、大人であれ、
同じ女性として、応援せずにはいられないものですから。

あやちゃん、今日は良かったね!
またこうきくんに会えるといいね!

子育てエッセイ20000回のキス

独りでお風呂に入った娘が、今日はなかなか上がってきません。

心配になって、見に行こうと思ったとき、頬をピンク色に染めた娘が、
滴を垂らしながら上がってきました。

パジャマに着替え終わった娘に、「今日はどうしてこんなにゆっくり入っていたの?」と訪ねると、
ピンクの頬をさらに染めて、「あのね、こうきとだいちくんとどっちが一番好きか考えてたの」
と答えました。(^-^;.アハハ…

そこで、「で、結局どっちが一番好きだったの?」と聞くと、
「うんとね、イッパイ考えたけど、わかんなかったの。」という返事。

なるほど、それで、こんなにお風呂が長かったのね。(笑)

思わずこみ上げてくる笑いを堪えながら、娘の顔を覗き込んで、こんなふうに言ってみました。
「きっと、どっちも一番好きなのよ」

すると、娘は、暗雲が晴れたように、さっぱりとした顔をして、
「そうだよね!どっちも一番好きだもんね」と嬉しそうに言いました。

娘を悩ませて、長風呂をさせた二人の男性は、幼稚園時代からずっと好きでいるこうきくんと、
小学校で同じクラスになって、最近俄然気になりはじめた、だいちくんです。

でも、なぜ、今日に限ってそんなにも悩んでしまったのかと思っていたら、その後娘が言いました。

「ママ、明日ね、だいちくんが放課になったら一緒に遊ぼうって言ったの」

ははーん、なるほど。

どんなに積極的にアタックしても、男の子同士で遊ぶ方が良くて娘につれなかったこうきくんに比べ、
だいちくんの方は、女の子と遊ぶこともあまり嫌いではないようです。

で、あれだけ一途だった娘の心も、少し揺れてしまったのでしょう。

揺れる恋心に悩む娘を、これからも見守っていってあげよう、と決めました。

そして、後日談。

「放課に遊ぼうね」と約束しただいちくんは、流行の風邪にかかってしまって、
翌日からの数日間、学校をお休みしました。

その後土日が挟まれたりして、会えない時間は長くなり、
約束は棚上げのまま、今だに実行されていないようです。

そして、こうきくんに会えることを楽しみにしていた幼稚園の同窓会。

園につくなり必死で探したこうきくんも、どういう事情かお休みで、
とうとう会うことは叶いませんでした。(^.^;…

めげるな、あやちゃん!