読み切りショートストーリーとエッセイを楽しむWebマガジン

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  1. ショートストーリー

輝く時間

左手にはめた時計を見ていると、今でも胸が高鳴ってくる。誰も知らないけれど、これは、「彼」とお揃いの時計。7年間の結婚生活の中ではじめてした、自分だけ…

  1. ショートストーリー

家族に囲まれて

振り返ってみれば、あっという間だった。25歳で結婚した夫は優しく、かわいい子どもたちにも恵まれた。夫と喧嘩したり、子どもたちのことで悩んだり、…

  1. ショートストーリー

プロフィール

日曜の昼下がり、ゴルフ番組を見ていると、妻から携帯にメールが入った。なんでもちょっと大げさな妻のこと、「大変」と言ったって、メールで伝え…

  1. ショートストーリー

時そば2018

昔、二八そばとか夜鷹そばとか言って、往来を流して売っていた頃のお噺。男がそば屋を呼び止めてそばを食い、さんざんそば屋にお世辞を言って、代金を払う時に…

  1. ショートストーリー

女神のチャンス

彼女はひとりで湯船につかって、先日の同窓会を思い出していた。20年前は皆同じ学校に通っていたというのに、今はそれぞれ、ずいぶん違った人生を歩いている…

  1. ショートストーリー

飴玉

武夫は焦っていた。転職第1日目だというのに、事故渋滞に巻き込まれ、就業時間に遅れそうなのだ。安泰だと思っていた会社が潰れ、不安を抱えて過ごした半年間…

  1. ショートストーリー

GW

俺は大学を出るとすぐに、希望する仕事につき、瞬く間に業績を上げて、同期の中で一番早く昇進した。仕事は俺の生き甲斐で、休日を待ちわびる奴らの気が知れな…

  1. ショートストーリー

逢瀬が浜

「逢瀬が浜……ねぇ」さびれた海水浴場を見回しながら、美也子がからかうような口調でつぶやいた。「写真ではもっと立派な浜辺に見えたんだよ。それに…

  1. ショートストーリー

スイートな思い出

「私が20代の頃は……」無意識のうちにそんなフレーズが出るのは、歳をとった証拠だと分かっている。それなのに、ふと気づくとまた、そんなことを考えていた…

  1. ショートストーリー

3分間

テーブルの上の砂時計をもて遊びながら、またぼんやり考えていた。明日、私は30歳になる。母から送られてくるお見合い写真の数も質も、年々低下していっ…

  1. ショートストーリー

永遠の3秒

「ご契約、ありがとうございました。それではこれで失礼いたし……」ピピ!ピピ!ピピ!男の声に目覚ましの音が重なった。目を開けるとすぐに辺り…

  1. ショートストーリー

窃盗犯

「それで、全部ごっそり持っていかれちゃったの!?」奈津美は目を丸くして叫んだ。「そう、ごっそり、全部」私はお茶をすすりながら、ゆっくりと…

  1. ショートストーリー

黒真珠

「恵子さん、恵子さん」また義母が呼んでいる。すっかり日課になってしまった、あの時間が今日も始まる……。「恵子さん、こんなところに居たのね、あ…

  1. ショートストーリー

真似をする女

彼女が現れたことは、入り口に背を向けている私にも解った。彼女が入ってくるといつも、部屋の雰囲気がパッと華やかになるから。この絵画教室は、生徒の都合が…

  1. ショートストーリー

ズレる

春色の口紅を塗り終えて鏡に向かってニッコリと微笑む。うん、OK。綺麗にカールした睫も、ほんのり入れたチークも決まっているし、瞼に乗せた微妙なパール感など…

  1. ショートストーリー

馬鹿で可愛い

女は馬鹿なほうが可愛い。男同士で飲んでいる席で、そんな台詞が出ることは少なくない。なぜなら、男にとって、馬鹿な女は利口な女よりもずっと都合がいいものだか…

  1. ショートストーリー

終点

「いよいよ梅雨だな」低く垂れ込めた雲にむかって大きくひとつ伸びをすると、孝夫は運転席に乗り込んだ。湿気を含んだ空気のせいで、額にはじっとりと汗が…

  1. ショートストーリー

特別な日

その店は、住宅街の奥の路地裏にひっそりと建っていた。入口の洒落たドアには、金色の文字で店の名前が書かれている。昨日、飲み屋で意気投合した男が教え…

  1. ショートストーリー

想像する女

黙ったまま窓の外を見ていた彼が、冷めたコーヒーを飲み干して、意を決したように口を開いた。「ごめん、俺たちもう別れよう」想像通りだ。彼…

  1. エッセイ

32.好奇心を満たして

最近、なぜだか“パンダ”がお気に入りの娘、大好きなお絵かきに、パンダの落書きが登場する回数も増えました。今日も笑えるパンダを描きながら、ふと思い…

  1. ショートストーリー

窃盗犯

「それで、全部ごっそり持っていかれちゃったの!?」奈津美は目を丸くして叫んだ。「そう、ごっそり、全部」私はお茶をすすりながら、ゆっくりと…

  1. ショートストーリー

優しい嘘

ザーッ……つけっぱなしになっていたテレビはいつの間にか放映を終えていた。またリビングで眠ってしまったようだ。今日も、夫は帰って来ない。いえ、正確…

  1. エッセイ

1.しなさい!

1歳を過ぎる頃まで、私は娘を叱った記憶があまりありません。友人の間でも、やさしくて、怒らないママで有名でした。なぜなら、私はその頃、赤ちゃんには…

  1. ショートストーリー

思うままにしてよし

初老の男が、夜更けの路地裏で何かを探している。ビルとビルの隙間からのぞいた青いビニールシートを見つけると、嬉しそうに近づいていった。それを路地の…